Scene 8. Long Goodbye
互いに互いだけが存在を許した。ただ1人の相手だった数年間が終わる。
2人でむかえた夏感謝祭。最後の冬が、過ぎてゆく―――――
曾经互相只容得下彼此的存在。只与对方为伴的数年时间就要结束。
两人一同迎来的夏日感谢祭。最后的冬天、即将过去————— 「実はあんたたち2人のことは、前からあたしもディーナも知ってたんだよ。」
「ああ、彼女も言ってました。TVシリーズをずっと見てたって…」
「それだけじゃなくて。ゲットーに出入りして薬をやってたってことは、その界隈じゃけっこううわさされてたから。」
「そう…か。そうですよね、当然だ。顔を隠して歩いてたわけじゃないんだし……」
「でも……よく今まで公にならずに――そりゃあね!医者からばれたとか現場をおさえられたんならともかく、あんたたちが「デマだ」と言えばそれで終わりだし。それよりみんな、あんたたちをかわいがっていたんだよ。それに―――自分たちできちんと薬をやめて学校に行って、シヴァの方はますますいい仕事をしてる。自分に何かできるはずだと思ってるゲットーの若い子には、なにかしら感じるものがあるんだろうさ」
どんなに成功してる人間でも、落ちていくことはある。でも逆にいつだって、スタートもできる。
自分の物語は、まだ終わりじゃない。
“其实你们两个人的事、我跟Deanna从以前起就一直都知道。”
“啊,她也是这么说的。说是一直都有在看我们的电视剧集…”
“不只如此。你们在犹太区出入、吸毒的事,在那一带经常会被人当作话题。”
“这样…啊。也是啊,当然喽。我们并没特意把脸遮起来……”
“不过……直到现在也都没被公开过——真的哟!就算从医生那里走露了消息、或是在现场被抓到,你们只要说一句‘那是谣言’便没事了。更何况大家都很疼爱你们。而且———你们靠着自己便成功地戒掉了毒瘾、继续上学,Siva在工作上也越来越出色。对于犹太区里那些想着自己应该能做到些什么的孩子们来说,也会觉得要去做些什么的吧。”
再怎么成功的人、都会有堕落的时候。不过相反的、任何时候都可以作为起点。
自己的故事,还没有结束。 ロイがいなければ、自分も生きている必要がないと思ったこともあるし。
ロイさえいなければ――と、思ったことも―――
如果没有Roy、自己也就没有生存的必要了,我曾经如此想过。
只要没有Roy——我曾经这样想过——— 前にもこんなふうに、寝顔をながめたことがあったな。あのときはほんとに――ただもうドキドキして、このままずっと閉じ込めておきたいと思ったけど、もう前ほどドキドキしないみたい。
でも飽きてきたわけじゃないの。ドキドキっていうよりしみじみ。閉じ込めておくよりも、この眠りを守りたいって思うんだ…
この先ずっと、いつでも、安らかな気持ちで眠れますように。
以前我也曾经有过像这样、凝视着他的睡颜。那个时候真的是——只会心跳个不停、希望他就一直那样睡在车里不会出来。然而这次似乎已经不会再像上次那样心跳了。
不过这并不是厌倦了。而是一种比心跳更加深刻的感觉。不仅是希望他会一直睡在那里、而且会想要守护着他的熟睡…
希望他永远都像这样、无论何时都能够安详的睡着。 「今まで黙ってたけど、あたしね、あなたが一時麻薬中毒だったってこと、知ってたのよ。」
「!」
「あ……ごめんなさい!驚かす気はなかったの!」
「………どうして…?」
「なぜって――日曜7時半のTVシリーズの子役がゲットーで遊んでたら嫌でも目立つわ。その辺りじゃ、あなたたち双子のことはいろいろうわさになってたのよ。特にね、あなたたちがきちんと薬を断ってからは、サクセスストーリのように語られてるのよ。ゲットーで生まれ育った子のそういう話は多いけど、あなたたちのはちょっと変わってるわ。「お金持ち」も同じ人間なんだって教えてくれた。生まれつき持ってて死ぬまで保証された成功なんてないんだって。誰でも、いつでも気持ち1つで運命は変わる。変えられるんだって教えてくれたのよ」
“虽然我一直都没说,但其实我、知道你们曾经毒品成瘾的事。”
“!”
“啊……抱歉!我不是故意要吓你的!”
“………你怎么会知道…?”
“怎么知道的啊——周日7点半的电视剧集中的小演员在犹太区出入的事可是极为受注目的。在那一带,你们这对双胞胎的事一直都在成为各种各样的话题呢。特别是,自从你们成功地戒除了毒瘾后,便被当作是一段佳话。虽说在犹太区出生长大的孩子经常会有这种事,但你们却不太一样。让人认识到了‘有钱人’也一样是人这一点。成功一辈子这种事、是不会有的。不论是谁、不论何时、都可能仅为了某种意愿便改变命运。命运是可以改变的、你们令大家明白了这一点呢。” 『ツインタワーの本名知ってる?』
『ジェイとロイ』
出てけって言われたって、一緒にいるよ。
ばらばらになったら、おれたちはおれたちじゃない。
「知道双子塔的本名吗?」
「Jay & Roy。」
就如名字所说、我们一直都在一起喔。
如果分开的话,我们就不是我们了。 なぜこんなにこの仕事がおれを魅きつけるんだろう。ディーナを苦しめているのも、それ以上にジェイを苦しめているのもわかってるのに。この仕事のなにが――?
大勢で1つのものを造り上げていく過程?自分が「演技」、そのものになってしまう快感?それとも、その後にくる評価――?
もう16年も過ごしてきた「家」のような世界、きっととりつかれてるんだ。離れられない――
为何这份工作会如此地吸引我呢。我明明知道不仅Deanna在遭受着折磨、而且连Jay也在遭受着折磨。这份工作到底有着何种魅力——?
是很多人一起创作出一件作品的过程?是自己融入“表演”其中的快感?还是、在此之后所获得的评价——?
在这16年中有如我的“家”一样的这个世界、一定已经令我深陷其中。我无法离开—— 「ママ、なんだか怖いわ…自分の幸せのために人の不幸せを願うって、恐ろしいことだと思わない…?」
「ディーナ?」
「ジェイクにね、もう彼女がいたの」
「!なんだいそれは、彼がそう言ったのかい?」
「でももうあんまり会ってないって。彼女に他に誰かいるみたいだっていうの。本当にお互い意見が一致して別れるなら、不幸せとは言わないかもしれないけど、もしそうしゃなかったら?彼女もやっぱりジェイクを愛してたら?それでもあたし、さっさと別れてって思うわ…!」
「――ディーナ」
「好きなの…」
「………嫌われてるわけじゃないんだろ?」
「………彼の言葉を信じるなら…」
「なら――あせっちゃいけないよ。別れろとおもっちまうのもむしろ当然だと思うけど、大切なのはなげやりにならないことだよ。どういう結果に終るかは神様にしかわからないことだから…どう終っても後悔しないようにね」
「ママも―――若いときにいろいろあった?」
「ふふ、そりゃあね」
「………心配かけてこめんなさい。あいがとうママ……」
どういう結果に終るのかは、神様にしか…
このままでいいんだろうか…本当に後悔するようなことになったりしないだろうか?
ジェイクには悪いけど、あたしから全部言ってしまった方が…?
「ママ?あたしちょっと出てくるわね」
「あ、お待ちディーナ…ディーナ!?」
ひけめなんて感じることはないんだわ。誇りをもって言える。愛してる……
“妈妈,我觉得很可怕…为了自己的幸福而希望他人不幸、这不是件很恐怖的事吗…?”
“Deanna?”
“Jake他、已经有女友了。”
“!怎么回事,他是这么说的?”
“不过已经都没怎么见面了。他女友好像也有另外的男友了。如果真的是彼此意见一致而分手的话,大概也就不能说是不幸了。但如果不是这样呢?如果她还是爱着Jake呢?那样的话、我就得立刻和他分开了…!”
“——Deanna…”
“我喜欢他…”
“………并没有会讨厌他的理由吧?”
“………只要相信他所说的话…”
“那么——就不要心急喔。担心着会分开的事也是很自然的,不过最重要的是绝对不能草率以待。最后会变成怎样、只有神才知道…关键是不能令自己后悔。”
“妈妈您——在年轻的时候也经历过很多事的吧?”
“呵呵、是啊。”
“………让您担心真是抱歉。谢谢您、妈妈……”
最后会变成怎样、只有神才…
就这样下去好吗…真的不会有任何令人后悔的事吗?
虽然对Jake不太好,但我是不是应该把一切都说出来呢…?
“妈妈?我稍微出去一下!”
“啊、等一下Deanna…Deanna!?”
没什么好自卑的。我可以骄傲的说出来。我爱你…… ゆうべだよ、交通事故さ。病院に運ばれたんだが明け方、そのまま―――
「ディーナが…」「いつ!?」「ゆうべだよ」
「あんまりいい子だったから、こんなに早く召されたのさ」
「そうとでも思わなきゃ、やりきれねぇよ…」
「………初めてきくよ、あんなふうにママが歌うの…」
「昔はよく歌ったんだよ。歌手をめざしてたんだ」
「ディーナみたいに?」
「そう。ディーナみたいに。」
「どうして歌わなくなったの?」
「あたし知ってるわ。お向いのおばさん達が話してた。ディーナの方が上手だから――ディーナがきっと歌手になるからいいんだっていってやめたんだって。そうでしょう…?」
驚いたね!いつのまにこんなにうまくなったんだろ。
この子、素質あるよ。あたしはもう引退かねえ。この子があたしの夢をかなえてくれそうだ。
「………ビッグママが歌をやめたときはもったいないと思ったもんだが、ききたくなかったね、こんなふうには……」
就在昨天夜里,发生了交通事故。送往医院的时候已经是黎明了、结果就———
“Deanna她…”“什么时候!?”“昨天夜里。”
“真是个非常好的孩子,所以才这么早就蒙主召恩了呢。”
“虽然也只能这样想、但还是叫人无法接受…”
“………我是第一次听到呢、妈妈像这样的唱着歌…”
“她原来经常会唱呢。还曾以歌手作为目标。”
“像Deanna那样?”
“对。像Deanna那样。”
“为什么后来不唱了呢?”
“我知道。对面的婶婶们曾经说过。因为Deanna唱的比较好——Deanna一定能成为歌手的、这样就够了,所以妈妈便不唱了。对吧…?”
真意外!什么时候变得这么会唱歌了?!
这孩子有天分!我要引退了呢。这孩子一定能、完成我的梦想。
“………虽然之前胖妈妈不再唱歌、叫人觉得很可惜,但实在是不想、听到她这样的歌声啊……” 「アニス、もうお帰り。今日は送ってってやれないんだ。ジェイを待っていたいから」
「あ…あたしも!あたしもここにいる!」
「だめだよ。ジェイはいつ戻るかわからないし」
「泊まってく!ルースんちに泊まるって電話するから」
「心配すんなよ。ジェイもきっと教会には明日来るはずだから」
「あたし、サイファといたいの!悪い夢を見てそうだったら、起こしたげる。それくらいのことはできるよ」
“Anise,你该回去了。今天我就不送你了。我想等Jay。”
“我…我也要!我也要留在这里!”
“不行。Jay几时才会回来也很难说。”
“我住下来!我只要打电话回去说我住在Luz家里就行了!”
“不用担心哟。Jay明天一定会去教堂的。”
“我是想跟Cipher在一起!如果你做了噩梦、就把你叫醒。至少我还可以做到这样的事。” 「不思議だな、こうして離れて見ると…当人たちにとっては大事件でも、関係のない人間にとってはきっと日常の1コマにすぎないんだ。どこも何も変わりないいつも通りの1日。当人は眠れずに朝をむかえたかもしれないのに……」
ジェイ……ジェイ!
「シヴァだ!」
ディーナへの…最初で最後のキス……
“真是不可思议,看到这样的离别…对当事人来说这是大事件,而对无关的人来说却只不过是日常生活的一个小插曲而已。不论何处何事都完全毫无改变、如常的一日。尽管当事人却可能是彻夜未眠地迎来了黎明……”
Jay……Jay!
“是Siva!”
给Deanna的…最初及最后的吻…… 「サイファ…きっと今だけだよ。今、シヴァはとてもつらいから…だからだよ。少し時間がたてば―――ねえ…「エデンの東」で見たでしょ、カインの印って…他の人がカインを殺したりしないようにつけられた、許されるための印なんだって。神様は「罪を治めろ」じゃなくて、「治められる」って言ってるんだって…」
わかってる、今は言葉なんてなんの慰めにもならないってことは…だけど――――
“Cipher…一定只是眼下而已。因为眼下、Cipher还很痛苦…所以才会这样的。等稍微过段时间———呶…看过《East of Eden》的对吧?Cain的印记…为了不让Cain被杀而点上的、令他能获人宽恕的印记。神说的不是‘要治你的罪’、而是‘你可以赎罪’…”
我明白,如今仅是靠言辞已经无法达成任何安慰的效果了…只是———— かなうかもしれなかった、ジェイの恋。
『あと3日で、こんなのは終りだから』
『それまで返事を待っててほしいんだ』
ジェイクとディーナに話した、たくさんの幸せな約束が心を責める。
原本或许可以实现的、Jay的恋情。
「只剩三天了,随后一切就都结束了。」
「我想到那时再给出答复。」
对Jake和Deanna所许下的那么多幸福的承诺、谴责着我的内心。 「え…今日でもう終り!?最初と話が違うわ!この仕事のために、モデルの仕事を断ってきたのに」
「手直しするかもしれないって言ってあったでしょう」
「わたしはきいてないわ!」
「………!」
「ディレクターはどこなの?なぜ自分で言いにこないのよ!卑怯よ!」
―――――こういうものか、仕事っていうのは。こういうものなんだ……
最後の仕事がこんな出来になったっていうのに、ちっともショックじゃない。シヴァの名前を汚して悪いって気持ちと少ししらけた気分がするだけだ。
仕事のために、ジェイとディーナを犠牲にしてたんだ。かわりにこのくらいのことなんてなんでもない。人間より大切なはずはなかったのに…
ジェイと話さなきゃ…!
謝ってすむことじゃない、会って何を話すが…何が話せるかもわからないけど。いつそ前みたいに出ていけとでも言ってくれたら、許してほしいと言えるのに――
ジェイ…………
“哎…就到今天为止了!?和最初所说的不一样啊!为了这份工作、我推掉了模特的工作呀!”
“我们说过也可能会有变动的吧?”
“我没听过这种话!”
“………!”
“导演在哪里?为什么他不自己来说!太卑劣了!”
—————就是这样的吧、所谓的工作。就是这样的事情……
尽管最后的工作变成了这样的结果,我却没有受到丝毫打击。只是对于损害了Siva的名声而觉得有少许愧疚而已。
为了工作、牺牲了Jay和Deanna。才不过得到这样的报应根本算不了什么。因为没有什么是会比人还要重要的了…
我必须和Jay谈谈…!
并不是道歉之类的、而是想面对面说些什么…虽然我也不知道自己能说出些什么。但如果他像以前那次一样叫我滚出去、至少我还能说希望他原谅我——
杰伊………… 「ジェ……」
「…」
「ジェイ、おれは――」
「…」
「…………ジェイ、もし…おれといるのが苦痛だったら、ここを出ていくよ……」
頼む!いつそのこと出ていけと言ってくれ!ジェイ、どうか――
「――――どこに住もうとおまえの自由だ」
『崖におれとアニスがぶら下がってたら、どっちを助ける?』
『アニス―――その後てすぐジェイを助けるよ』
『もだめ。おれ死んだ』
『………そしたらおれも、飛びおりる』
“Ja……”
“…”
“Jay、我——”
“…”
“…………Jay,如果…和我一起会让你痛苦的话,那么我搬出去好了……”
拜托!请说要赶我出去吧!Jay、无论如何也——
“————要住在哪里、都是你的自由。”
「如果我跟Anise都快掉落悬崖了,你会救哪一个?」
「Anise———之后我立刻就去救Jay!」
「已经晚了。我已经死了。」
「………那样的话、我就也跟着跳下去。」 夢じゃない……
サイファは行ってしまう。いつもの儀式にように、NYに背を向けて…
でも、もう戻ってはこない。
这不是梦……
Cipher走了。就像他一直以来的那个仪式一般、离开了纽约…
只是,这次他不会再回来了。 さよなら、NY。
もう2度と、戻らない――――――
再见了,纽约。
我再也、不会回来了——————
一边听着GLAY跟X JAPAN的歌一边打着字....果然还是忍不住眼泪........
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王子(princeray)
AB型魚座・非人間
SF・双子・小父・バカコン
変なものばかり好きなのと
言われるけど、本人否認っ
「バラバラの日々」(日本語)
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